【小説】嘘をもうひとつだけ/東野 圭吾

309.嘘をもうひとつだけ/東野 圭吾
東野圭吾さんの人気シリーズ『加賀恭一郎シリーズ』を、
再読し続けて、シリーズ6作品目

今作は、
『嘘をもうひとつだけ』
『冷たい灼熱』
『第二の希望』
『狂った計算』
『友の証言』
の短編5作が収録された短編集

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。
事件は自殺で処理の方向に向かっている。
だが、
同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに
一人の刑事がやってきた。
彼女には殺人動機はなく、
疑わしい点はなにもないはずだ。
ところが…。
人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
短編で終わらせてしまうには勿体無いと思える、
トリックと物語の、
至極の5作でしたねぇ

面白い

表題作、
『嘘をもうひとつだけ』に始まる、
全て、『嘘』がキーワードとなる作品ばかりでしたね

単純に、自分が容疑から外れるための嘘であったり、
真犯人(家族)を守るための嘘であったり、
偶然の嘘であったり、
真実を認めたくないがゆへの嘘であったり。。。
と、嘘だらけではありますが、
それらを、加賀恭一郎が優しく紐解いていくというね

刑事が優しく解決って、可笑しな表現な気がしますが、
個人的には、
加賀恭一郎シリーズってのは、
そういった表現が一番しっくりくるかなとね

やはり、今作で語れる嘘の裏にある真相は、
悲しい真実である作品が多いですからねぇ

ずばり真相暴いて犯人おまえだ。的な展開は、
加賀恭一郎シリーズではありえませんからねぇ

そこに更に、東野圭吾さんの筆力があっての、
人間物語になってますからねぇ

その本領発揮が、
次作『赤い指』になっていくのですが・・・
早速、手にとって読んでいきましょう

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みかんの東野 圭吾
308.【小説】私が彼を殺した/東野 圭吾 (2018.6.8)
307.【小説】悪意/東野 圭吾 (2018.5.5.25)
306.【小説】どちらかが彼女を殺した/東野 圭吾 (2018.5.15)
305.【小説】眠りの森/東野 圭吾 (2018.4.22)
304.【小説】卒業/東野 圭吾 (2018.4.1)
298.【小説】虚像の道化師/東野 圭吾 (2017.12.29)
291.【小説】天空の蜂/東野 圭吾 (2017.6.17)
286.【小説】夢幻花/東野 圭吾 (2016.12.1)
271.【小説】マスカレード・イブ/東野 圭吾 (2016.4.8)
268.【小説】ラプラスの魔女/東野 圭吾 (2016.3.15)
267.【小説】人魚の眠る家/東野 圭吾 (2016.3.5)
262.【小説】あの頃ぼくらはアホでした/東野 圭吾 (2016.1.25)
223.【小説】歪笑小説/東野 圭吾 (2015.4.3)
219.【小説】黒笑小説/東野 圭吾 (2015.2.27)
193.【小説】疾風ロンド/東野 圭吾 (2014.9.23)
160.【小説】祈りの幕が下りる時/東野 圭吾 (2013.12.28)
140.【小説】毒笑小説/東野 圭吾 (2013.8.26)
139.【小説】怪笑小説/東野 圭吾 (2013.8.24)
138.【小説】プラチナデータ/東野 圭吾 (2013.8.20)
103.【小説】ナミヤ雑貨店の奇跡/東野 圭吾 (2013.1.5)
100.容疑者Xの献身/東野 圭吾 (2012.11.27)
84.夜明けの街で/東野 圭吾 (2012.09.12)
83.さまよう刃/東野 圭吾 (2012.09.09)
82.使命と魂のリミット/東野 圭吾 (2012.09.06)
80.ダイイング・アイ/東野 圭吾 (2012.08.28)
79.白銀ジャック/東野 圭吾 (2012.08.26)
1.マスカレード・ホテル (2011.10.01)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最後まで読んでくださりありがとうございます。
よろしければ、ポチッと応援ヨロシクお願い致します


| 東野 圭吾 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑