【小説】粘膜戦士/飴村 行
![]() | 粘膜戦士 (角川ホラー文庫) (2012/02/25) 飴村 行 商品詳細を見る |
完全に好き嫌いの分かれる作品なのでは

『粘膜人間』『粘膜蜥蜴』『粘膜兄弟』に続く
粘膜シリーズ第4弾ですねぇ

まぁ、表紙からほとばしる怪奇感からわかるとおり、
完全なグロテスクホラーです

結構、キツイ凄惨な描写もあるので、要注意

って、そんなのが嫌いな人は、
まず、近寄りもしないですかね

しかしまぁ、
過去の作品は、ただのホラーではなく、
ミステリーとして、十分楽しめる作品でしたし、
私としては、作品の世界観も面白い(好き)ですね

てことで、楽しみに手にとった次第で

が、読む前にちょっとした『気合』を入れて読み始めますが

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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
占領下の東南アジアの小国ナムールで、
大佐から究極の命令を下された軍曹。
抗日ゲリラ、ルミン・シルタと交戦中、
重傷を負い人体改造された帰還兵。
複雑な家庭事情を抱え想像を絶する悲劇に見舞われる
爬虫人好きの無垢な少年。
陸軍省の機密書類を盗み出そうとして捕らわれた2人の抗日分子。
そして安住の地を求めて山奥に辿り着いた脱走兵…。
戦時下で起こる不可思議な事件。
目眩く謎と恐怖が迫る、奇跡のミステリ・ホラー。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
今作は、粘膜シリーズ初の短編集

このシリーズで、短編とは想像してなかったので意外でしたねぇ

しかしまぁ、作品のシドロオドロ感は絶好調で、
これまでのシリーズに共通する世界、
ナムール国やら、爬虫人や河童やらという登場人物、
ヘモヤンまでも登場という、
シリーズファンにはたまらない面白さがありますね

『鉄血』
最初の一作目から、粘膜ワールド全開

エログロ全開です

エロといっても、おぞましきエロですか・・・

大佐から究極命令をだされた軍曹

その命令も『男体股ぐら泉責め』
恐ろしき、あぁ、恐ろしき・・・・・・
気になる方は、作品を手に取ってみてください

『肉弾』
ナムールで重症を負い帰国した兄が、街の英雄に

しかし、とある事件で一転街の笑われ者に・・
そんな兄を持つ弟の心境の変化がなんとも切ない物語

最後の最後まで、
上がり下がりする弟の心情が、なんともいえない・・・

『石榴』
粘膜シリーズとしてはこれまでにない作品

恋愛物といえるか?(いや、粘膜恋愛物としておかねば)
一つの家族にまつわる、
あらゆる秘密が解るとき、
爬虫人物語が始まるのですねぇ

『極光』
拷問を極めた男が、
出会ってはならない人物に出会うという

アイツの登場です

拷問がメインなので、描写はキツイですが、
そんな拷問を凌駕するアイツはホント恐ろしい・・・

この作品は、
間違いなく『粘膜兄弟』を読んでおいた方が楽しめるでしょうねぇ

『凱旋』
これは、ほぼオマケですかね?
今作の『鉄血』 からの物語で、
『粘膜人間』に繋がる物語

今作は、
全体的に、過去の粘膜シリーズを読んで、
手に取ったほうが、きっと楽しめるでしょうね

いやはや、『粘膜』堪能しました

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みかんの
92.粘膜兄弟
52.粘膜蜥蜴
48.粘膜人間
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