【小説】ユリゴコロ/沼田 まほかる
![]() | ユリゴコロ (2011/04/02) 沼田 まほかる 商品詳細を見る |
久々の、沼田まほかるさんの作品ですねぇ

私自身、2作目ですが

沼田まほかるさんと言えば、
私の中では、ホラー作家さん

前回読んだ作品も、『アミダサマ』ですからね

しかしまぁ、前回の感想文を読むと・・・
なんだかヒドイですなぁ。。。
って、今も変わってないか


ま、そんな事はさておき、
今作は、本屋大賞にノミネートされた話題作

ずっと気になっていた作品であり、
やっと手にとって読むときがきたという所で

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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。
それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。
創作なのか、
あるいは事実に基づく 手記なのか。
そして書いたのは誰なのか。
謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。
圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋 愛ミステリー!
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
いやー、ゾクゾク感ハンパ無い、
怖ろしのホラーであり、
驚きのミステリーでしたねぇ

作品のもつ世界観のオドロオドロしさが、
もう、なんともいえませんね

『ユリゴコロ』というタイトルと、
あらすじにある恋愛ミステリーなんて言葉に騙されてはアカンです

作中に、
主人公が偶然見つける『ユリゴコロ』というタイトルの手記の内容全てが、
載ってるのですが、
その内容が、普通には完全に理解し難い、
荒唐無稽の殺人の告白文なのですが、
なんだか、その殺人の感情に読んでる自分が、
作中の主人公と同様、飲み込まれ、惹き込まれてしまうのですねぇ。。
それは、沼田まほかるさんの筆力なのでしょう

またそれを見つけて読み始めた主人公は、
婚約者は失踪、父は末期癌、母は事故死。。。
さらに、その告白文を書いたのは、
主人公の母親かもしれない。
自分は殺人狂の子供かもしれない。。
という、背景も、
読んでいてゾクリとさせるホラー感を引立たせてます

そして、終盤明らかになる、
問題の告白文の作者に秘められた真相には、
驚愕させられます

しかしまぁ、読後思い返すと、
色々な箇所に明らかな伏線があるので、
結構、解っちゃう人は多いのではと思いますがね

ま、私は最後まで解らずじまいでしたが


その真相の意外性も十分ですが、
その先にある殺人狂(告白文の作者)の、
究極とも呼べる『家族愛』も、
この作品の面白さの一つで、
最後の最後まで楽しめる作品ですねぇ

ホラー、ミステリー、ドラマとしても、
楽しめる一作でしたが、
まぁ、強いて難点をいうなら、
簡単に行われてしまう殺人に、
警察機関はどうなってんだ?
という、ツッコミを入れたくなる所ではありますが・・・

そこはもう無視という事で

いつも書いてる事ですが、
エンターテイメント作品ですから、
その作品の世界を、無駄に現実感を繁栄させずに、
楽しめないとね

とってもゾクゾクで面白い作品でしたね


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みかんの沼田 まほかる
49.アミダサマ/沼田まほかる (2012.04.24)
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