【小説】セカンド・ラブ/乾 くるみ
![]() | セカンド・ラブ (文春文庫) (2012/05/10) 乾 くるみ 商品詳細を見る |
135.セカンド・ラブ/乾 くるみ
『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。
なんていう、売り文句が前面に押し出されて、
無駄に作品のハードルをかなりあげさせられてますねぇ・・・
しかしまぁ、
同作者の『イニシエーション・ラブ』を読んだ事がある人なら、
この『セカンド・ラブ』という、挑戦的なタイトルからも、
どーしても、内容というより、結末に期待しちゃいますよねぇ

『イニシエーション・ラブ』の時の、
ラスト2行で、自分が読んできた
作品の世界が全て崩壊するという、
驚愕・愕然・放心の大どんでん返し

あの衝撃を超える作品となりえるか?
期待して、手に取っちゃいますよねぇ

(まぁ、期待しすぎちゃいけないと解りつつも・・・・・・)
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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
1983年元旦、僕は春香と出会う。
僕たちは幸せだった。
春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。
良家の令嬢・春香と、
パブで働く経験豊富な美奈子。
うりふたつだが性格や生い立ちが違う二人。
美奈子の正体は春香じゃないのか?
そして、ほんとに僕が好きなのはどっちなんだろう。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
今回も、ラスト2行


会心の一撃がまってましたねぇ

見事な大どんでん返し


そのラストの数ページ前まで、
なーんだ、想定内の展開だったな・・・
やっぱり、期待しすぎちゃいけないな・・・と、
思ってたのですがねぇ・・・ 、ヤラれました

てのも
全作の『イニシエーション・ラブ』を知ってる分、
どーしても『裏がある。』と思いながら、読んでしまいますよね

あらすじにあるとおり、
主人公の前に現れた、
うりふたつだが性格や生い立ちが違う2人の女性と関係をもつ話なのですが・・・
もう、その時点で、
女性は双子なのか、完全に別人なのか、
はたまた、一人二役なのか・・・?
なーんて考えながら読んでましたね

しかし、私の考える事なんかより、
完全に凌駕する最後の展開が待ってるんだろうなぁ・・・
なんて、期待して読み進めてましたが、
最後のネタ晴らし的な展開になった時、
『あら、やっぱりそうなのね・・・』
と、完全に想定の範囲内の展開に、
ちょっとガッカリしてましたが・・・・、
(記事、最初に戻りますが)
ラスト2行


最後に会心の一撃がまってましたねぇ

まぁ、正直に言えば、
やはり『イニシエーション・ラブ』を超える衝撃はありませんでしたが、
同じように、秀逸などんでん返しを十分に味わえる作品です

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みかんの乾 くるみ
54.六つの手掛り
53.イニシエーション・ラブ
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| 乾 くるみ | 23:58 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑