【小説】動機/横山 秀夫
![]() | 動機 (文春文庫) (2002/11) 横山 秀夫 商品詳細を見る |
横山秀夫さんの作品はこれで3作目ー

なのですが、
何故か横山秀夫さんの作品だと、
外れナシという安心感を持ってる私

なので、今作も特に理由無く、
横山秀夫さんの作品というだけで手に取った次第で

まぁ、横山秀夫さんの作品で、
今、もっとも読みたい作品は、『64』なのですが、
まだまだ、価格が高いので様子見状態です

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。
犯人は内部か、外部か。
男たちの矜持がぶつかりあう表題作ほか、
女子高生殺しの前科を持つ男が、
匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」。
公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」
など珠玉の四篇を収録。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
横山秀夫さん、多才な方ですねー

私の中では、警察小説の作家さんというイメージが強かったのですが、
そんな私の勝手なイメージを払拭する、
至極の短編4作品でしたねぇ

面白い


表題作となってる、『動機』
これは、警察物の小説

とはいっても、いわゆる普通の殺人事件・傷害事件を追う話ではなく、
警察内部で起こった事件を追う話

管理と現場との摩擦など、
短編だけど、作品の舞台や、警察署の背景、人物キャラが、
すんなり、頭に入ってくるのは、
流石の筆力ですねぇ

警察手帳が大量に紛失するという事件の設定といい、
その結末といい、ホント秀逸な作品ですねぇ

2作目は『逆転の夏』
主人公なんと、殺人犯という作品。
が、これがリアル

主人公のような状態には、
誰にでも陥る危険があるのではと思えてしまいますねぇ

それでいて、最後までハラハラさせる展開に、一気読み必須な作品です

3作目は『ネタ元』
女性記者が主人公の話

コチラも相変わらず素晴らしい

記者という仕事の世界、女性という立場、
ホントそういう体験談をそのまま小説にしてるのでは?
なんて思えるほど、リアリティを持って、
楽しませてくれる作品ですね

4作目は『密室の人』
こちらは、裁判官の話

公判中に居眠りをしてしまったという一件から、
話は進み、上司との関係、自分の立場、そして夫婦間と、
様々な歪が生じ、まさかの結末を迎えるという話

いやしかし、裁判官が居眠りするという、
この発想はどこから生まれるのでしょうね?
そこから、この結末まで持っていくという流れには、
脱帽ですねぇ

ある意味、恐ろしい結末でしたね

とまぁ、いづれの作品も多種多様な作品で、
最後まで気の抜けない展開、結末がまっており、
ホント面白かったですねぇ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みかんの
115.第三の時効
59.半落ち
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最後まで読んでくださりありがとうございます。
よろしければ、ポチッと応援ヨロシクお願い致します


| 横山 秀夫 | 12:31 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑