【小説】骸の爪/道尾 秀介
![]() | 骸の爪 (幻冬舎文庫) (2009/09) 道尾 秀介 商品詳細を見る |
道尾 秀介さんが描く、ホラーミステリー

ファンとしては、読んでおかないといけない一作ですねぇ

今作『骸の爪』は、真備シリーズ2作目・・・
って、しまった

私が読みたかったのは、
ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した、『背の眼』だった


タイトルもウル覚えで、表紙がこんな感じの絵だったなぁ。
と、思って、ひょいっと手に取ってしまった次第で

いやー、ファン失格ですな

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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
ホラー作家の道尾は、
取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。
彼がその夜見たものは、
口を開けて笑う千手観音と、
闇の中で血を流す仏像。
しかも翌日には仏師が一人消えていた。
道尾は、霊現象探求家の真備、真備の助手・凛の三人で、
瑞祥房を再訪し、その謎を探る。
工房の誰もが口を閉ざす、
二十年前の事件とはいったい。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
うーん。。。
やっぱり、シリーズものは、
1作目から、読みたいものですねぇ

もちろん、今作から読んでも、
なんの問題の無い作りになっていますが、
やはりレギュラー登場人物が、
さも当たり前のように出てきたり、
私としては、シリーズの主役・真備 庄介が突然出てきて、
『あれ、この人誰やねん?』みたいな感覚だったり・・
『前回の事件では・・・』的な話のくだりがあったりで、
多少のモヤモヤ感があるのが、
読んでて、ちょっと面白くないですよねぇ・・・

まぁ、自分が完全に間違えて手に取ったので、
何の文句も言えませんが

して、肝心の物語は綺麗なホラーミステリーでしたね

前半部分では、
笑う千手観音に、血を流す仏像、謎の声、
と、畳み掛けるように襲う怪現象。。。
そして、消える人

舞台も、仏像の工房ってことで、
雰囲気も十分

てか、真夜中の千手観音を想像しただけで、
背筋にゾクリとするものがありますが、
それが、口を開けて笑うって

怖すぎ


そんなホラー雰囲気満載のミステリーで、
まぁ、例によって、
霊現象探求家らしい、探偵役の真備が、
その怪現象を一つ一つ見事紐解いていくのですね

まぁ、ぶっちゃけ、
個人的には、やや無理がないかい・・・

という、真相もあったりでしたが

ま、それでも、多々散りばめられた伏線を見事に拾い上げて、
解決に導く辺りは、流石、道尾 秀介さんって所

また、その真相を暴くまでの過程も、結末も、
事件に関わる人物の思惑やドラマが入り組んでおり、
結果ちょっぴり悲しい結末ではありましたが、
単純に真相解明、事件解決ってならないところも流石で、
ホント、楽しむことができましたねぇ

してして、
次回、道尾さんの作品を手に取る時は、
ちゃんと、間違うことなく『背の眼』を探したいと思います

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みかんの
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