【小説】二の悲劇/法月 綸太郎

258.二の悲劇/法月 綸太郎
少し前に、
法月 綸太郎さんの『一の悲劇』を読んだばかりでありますが、
それが、とっても面白かったので、
続けて、今作『二の悲劇』も手にとってみました

同じ、探偵・法月 綸太郎シリーズの一つなっていますが、
『一の悲劇』と物語が繋がってるという訳ではないので、
この作品から手にとっても何の問題も無い感じです

しかしまぁ、
シリーズ物は基本的に1から順番に
キッチリ読んでいきたいタイプの私ですが、
法月 綸太郎シリーズについては、
見事に、バラバラに読み進めておりますね

ま、それがどうした?
て、話でありますが

はい。では、今作の感想でも

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
都内のマンションでOL殺される。
死者の胃から現われたメッセージ。
小さな鍵が秘めた謎とは!?
探偵法月綸太郎が出馬した矢先、
容疑者は京都で死体となって発見、
そして鍵の正体が明らかになるにつれ、
名探偵を翻弄する迷宮の扉が開いた…。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
明らかに、何かある。
というのが、丸解りの形で物語が進みますので、
結末には、何か大きな『ドンデン返し』がある

期待しすぎて、読み進めた結果・・・
ちょっと、肩透かしでしたかね

ま、いつもの如く、
最後の結末に待つ、作品のトリックには全く気付きもせず、
ドキドキしながら最後まで読み進めたのは確かなのですが、
ある登場人物が、故人と解った時点で、
オチがやや読めてしまったのは残念

まぁ、そこまでずっと気付かないのですから、
十分に楽しめたと言えるのですがね

たぶん、私でなくても、ほぼみんなが察知するタイミングで、
自分も推理と呼べない読み(勘)をしただけですからね

それが、当たってしまって、
ガッカリってのも、なんとも我儘な読者な一人であったりです

して、今作は、
法月 綸太郎シリーズであると同時に、
悲劇シリーズ(と、呼ばれてる?)の2作目でして、
ただのミステリー作品ではなく、
人の恋愛感情から産まれる悲劇にスポットが当たった物語となっており、
今作も、街で偶然であった昔の同級生に恋をした、
女性が、ルームメイトでもある大親友に、
とある理由から、その恋を話せずに巻き起こる『悲劇』の物語なのですが・・・
いやー、これが全く共感できず

それは、私が女心がわかっていないだけなのかもしれませんが

何故、そこで話さない


何故、それがそんなに許せないことなんだ



大親友じゃなないんかい

なーんて、
完成してる物語に無駄なツッコミを入れつつ読み進めてたものでして

まぁ、その恋が話せない『悲劇』が、
偶然的にも必然的にも意図的にも、いくつも重なって、
最悪の殺人という『悲劇』へと落ちていくのですがね

また、探偵である法月 綸太郎にも、
こうスカッとするような名探偵ぶりもなく、
話の流れ上、結局、解決しました的な感じが否めずで

結果なんだか、全体的にモヤモヤっとした、
感じで読んでた作品でしたかね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みかんの法月 綸太郎
248.【小説】一の悲劇/法月 綸太郎 (2015.9.17)
177.【小説】ノックス・マシン/法月 綸太郎 (2014.5.22)
121.【小説】密閉教室/法月 綸太郎 (2013.4.17)
77.生首に聞いてみろ/法月 綸太郎 (2012.08.24)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最後まで読んでくださりありがとうございます。
よろしければ、ポチッと応援ヨロシクお願い致します


| 法月 綸太郎 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑