【小説】死ねばいいのに/京極 夏彦

264.死ねばいいのに/京極 夏彦
京極 夏彦さんといえば、
私の中では、
百鬼夜行シリーズ

ま、それしか読んで無いので、
そのイメージしか無いのは当たり前なのですが・・・
もちろん、
その他『巷説百物語シリーズ』『厭シリーズ』『豆腐小僧シリーズ』等々・・・
たくさんの有名シリーズがあるのは知っており、
いつかは、読んで行きたいと思ってはいるのですが・・・
まぁ、なかなかねぇ

で、今作ですが

京極 夏彦さんの作品を読みたいという思いとは全く関係なく、
みかん(私)恒例のタイトル惹かれで、
手に取ったら、京極 夏彦さんの作品だったというね

図らずも、
百鬼夜行シリーズ以外の作品を始めて読むことになった、
私ですが、
してして内容は・・・
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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
死んだ女のことを教えてくれないか―。
無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。
私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。
問いかけられた言葉に、
暴かれ る嘘、
晒け出される業、
浮かび上がる剥き出しの真実…。
人は何のために生きるのか。
この世に不思議なことなど何もない。
ただ一つあるとすれば、それは―。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
あれ?京極 夏彦さんの作品?
って、思っちゃいました

あくまで、私が勝ってに抱いていた、
京極 夏彦さんの作風ですが、
古典的な怪談ミステリーな感じだったのですが・・・
まぁ、今作を読むまでは、
百鬼夜行シリーズしか読んだ事が無かったので、
そのイメージは当たり前といわれれば、そうなのですが

しかしまぁ、
ホント私のイメージからすると、
全く180度違うような作風でしたねぇ

てのも、主人公ケンヤが、
超現代的でチャラくて学の無い若者でありまして、
古典的という作品にはまずありえないキャラでしたのでね

ま、そんな私の勝手な京極 夏彦さんイメージからの、
ギャップはさておき、作品の内容ですが

主人公ケンヤが、
一人の女性の死に関係する人たちを巡り、
ただ、その女性、アサミの事について教えて欲しい。。。
という感じで、何人かの関係者を巡る話なのですが

ココでケンヤという若者のキャラが効いてまして、
ただ知りたい、教えて欲しいといってるだけなのですが、
関係者から出てくる話は、嘘でありエゴであり・・・
誰も真実を語らず、アサミを語らず

そんな話を聞いてる中で、
ケンヤが一言。
『死ねばいいのに』
中々に、衝撃的な一言であり、
読んでる側としては、
爽快感も味わえる一言であったり

まぁなんで、そんな展開になるのかは、
ちょっと私の語録でなんとも説明しずらいので、
これは読んでみてもらうしかないのですが・・・

(何百冊読んで感想書いてるのに、
肝心の解説ができないのが、いやはや情けない所と思う所・・・

しかしまぁ、
冒頭から言ってますが、
京極 夏彦さんの作品からすれば、
かなり読みやすい作風になってるのではないでしょうかね

小難しい文章や、長々しい薀蓄も無いですし、
普通に面白く、ボリュームも程よく、一気読みできますね

そして、最後には、
謎の若者ケンヤの正体に、
アサミの死の真相といった、
ミステリーとしても、とっても楽しむ事ができました

ホント、京極 夏彦さんの作品か?
と、思っちゃう作品でしたが、
人間の感情と本性が見事に描かれた上で、
深いミステリーを楽しめる、
結果、『流石・京極 夏彦さん』と思っちゃう作品でしたね

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