【小説】心霊探偵 八雲8 失われた魂/神永 学
![]() | 心霊探偵八雲8 失われた魂 (角川文庫) (2012/08/25) 神永 学 商品詳細を見る |
読書感想連続の心霊探偵八雲シリーズです

『心霊探偵八雲1赤い瞳は知っている』
『心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの』
『心霊探偵八雲3 闇の先にある光』
『心霊探偵八雲4 守るべき想い』
『心霊探偵 八雲5 つながる想い』
『心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆』、
『心霊探偵八雲6 失意の果てに』
『心霊探偵八雲7 魂の行方』に続いての、
シリーズ、9作目ですねぇ

前作のあとがきにて、
『物語はクライマックスへ突入!期待せよ!!』
なーんて書いてあるものですから、
期待して読みましょうー


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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
あれは、ぼくがやったのか―?
目を覚ました八雲の側にあった、血まみれの遺体。
混乱する八雲の前に、制服姿の少女の幽霊が現れる。
「―赦さない」
呟く少女 を追って歩き出した八雲は、
殺人の疑いをかけられ追われることに。
一方、後藤から八雲が容疑者扱いされていると知らされた晴香は、
八雲が姿を消す直前、
あ る心霊現象の調査を依頼されていたことを突き止め…!?
追い詰められる八雲の運命は!?
大人気シリーズ、緊迫の第8弾。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
やや期待しすぎたか

いやいや、それでも十分に面白く、
やっぱり、一気読みでしたね

クライマックス突入という事で、
登場人物達は着々と完成形へと向かってるのではないでしょうかね

前回の感想記事にも書きましたが、
この八雲シリーズでは、
前々回からの6・7と、
どんどんと登場人物の相関図が変わっていっており、
今作も、後藤刑事にも大きな岐路が・・・
それに合わせて石井刑事の成長も目に見えてはっきりしてきましたね

八雲と晴香、二人の縮まらないモヤモヤ距離感は健在ですが

しかしまぁ、八雲の想う人はやはり1人だけだったという事が、
明確になりますしね

そして、今回もまた、
八雲に関わる謎が一つ明らかになってきます

して、今作は、
珍しく主人公八雲視点で物語が始まります

てのも、いきなり自分が血まみれの死体のそばで目を覚まし、
記憶があいまいのまま殺人犯かと疑われ逃亡

とまぁ、どこなーく、既視感アリアリの展開で始まる訳なのですが、
視点が八雲で、心理描写もあるので、
その点では、新鮮味がありましたね

容疑者・八雲で進む物語

警察に追われる八雲は、
自分で真相を突き詰めようと動くのですが、
何度も、かなりのピンチに見舞われます

その時、もちろん後藤刑事は八雲の見方に付き、
かなりの無茶を断行するのですが・・・
正直、この展開の緊迫感・切迫感がちょっと物足りなかったかな

これまた、前回の感想記事にも書きましたが、
この八雲シリーズを、ミステリー作品のような謎解き感覚ではなく、
エンターテイメント作品として読んでるので、
いよいよ捕まってしまうという、こんな面白くなりそうな場面を、
後藤刑事の力技であっさりと逃げおおせてしまうのも、
ちょっと、もったいないかな?とね

してして、終盤、
まぁ、すべては解決、
無茶した後藤は、大きな代償を払う事となり、
物語は進むのですが、
前作と今作のクライマックスに必ず絡む、
八雲の天敵、七瀬美雪

彼女の無双っぷりは、もうお腹いっぱいですね

そろそろ、その辺りにも、
心霊探偵八雲シリーズのクライマックスに近づいているなら、
決着してほしいと思う所

今作のあとがきにも、
『待て!しかして期待せよ!』って

じゃぁ、次作、またまた期待して読みましょう


(その内に・・・

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| 神永 学 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑