【小説】のぼうの城/和田 竜

295.のぼうの城(上・下)/和田 竜
歴史物は苦手

私がブログ内では、一貫して言ってる事でありますが、
学生の頃から、歴史・世界史はさっぱりな私

その為、映画にしろ、小説にしろ、
個人の趣味の中でも、歴史物は敬遠しがちであるのですが・・・

また、手にとってみました歴史小説

これで、(たぶん)2作品目ですかね

『村上海賊の娘』に続いての、
またまた、和田竜さんの作品『のぼうの城』

映画版を何年か前に見ており、
(その時の記事はコチラ)
おおまかなストーリーは解っているのですが、
てか、あえて解ってるからこそ、
苦手分野でもさっくり読めるかなとも思いまして

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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は
関東の雄・北条家に大軍を投じた。
そのなかに支城、武州・忍城があった。
周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。
秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、
その数、僅か五百。
城代・成田長親は、
領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。
武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、
なぜか領民の人心を掌握していた。
従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、
本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説!
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
いやはや、苦手分野といいながら、
上下巻を一気読みの、
秋の夜長に早速寝不足の私であります

てことで、面白い

しかしまぁ、その一気読みも、
私としては、先に映画版を見ており、
大まか流れを知っていたからというのもあるかなと

本当に、歴史オンチの私は、
たぶん有名であろう近作の舞台『忍城』の存在など全く知らず、
石田三成という人物の名前ぐらいは知ってますが、
今作の『忍城の戦い(水攻め)』という戦自体、
今作を知るまでは、全く知らない戦でしたしね

もちろん、どういった意味合いのあった戦であったかも、あやふやで

そもそも、豊臣秀吉が、『水攻め』という、
大胆な戦法を使うなんて事すら、知らない私でありましたからね

てことで、
やはり先に映画版をみて、
豊臣側と、忍城にて篭城戦を行う、
成田家側の相関関係が解っていたのも大きいですし、
やはり、水攻めという当時の戦では、
規格外の戦法がどのくらいの迫力であり規模であったのかが、
やはり映像で見ていたので、
小説でもその描写がすっと頭に入って描けたという感じがありましたね

まぁ、そうでなくても、
和田 竜さんの書き方が上手く、読みやすく、
エンターテイメント作品として、仕上がってますから、
歴史・史実、云々はなくとも、楽しめそうな作品でしたけどね

序盤では、こまごまと、事実に基づく、薀蓄が程よく入れられてますしね

さて、作品の内容自体ですが、
主役の『(でく)のぼう様』と農民からも愛されて呼ばれる、
城主・成田長親の話ではなく、
敵軍の主将・石田三成について思う事が

映画版の時の記憶がほぼ無いのですが、
やっぱり『のぼう様』の魅力にとらわれていたなぁー。と、思う次第ですが、
小説版で読んでると、
石田三成の自己中っぷりが気になって

石田三成は、
戦にロマンを求めすぎキャラになってましたねぇ

側近の言葉に耳を貸せば、勝てた戦じゃなかったかとね

小説を面白くするための、
フィクション設定であるなんて解りきってますが、
戦をするようにけしかけたり、
(秀吉の戦のっぷりの)憧れから水攻めをしたり、
戦争が始まっても、成田長親の人物像をきにしたり、
田楽踊りの意図を知りたがったりとかね

まぁ、自己中というより、純粋キャラだったかな

のぼう様キャラも際立つ作品ですが、
敵軍の石田三成についても、
小説版ではキャラが際立っていたかなという感じでしたね

まぁ、両軍の主将がそんな魅力的人物であるので、
なお更、面白い作品になりますよねー

それは、
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179.【小説】村上海賊の娘/和田 竜 (2014.6.10)
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| 和田 竜 | 23:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑