【小説】絆回廊 新宿鮫X/大沢 在昌
![]() | 絆回廊 新宿鮫Ⅹ (2011/06/03) 大沢在昌 商品詳細を見る |
大沢在昌さんの、大人気シリーズ『新宿鮫』

『新宿鮫』『毒猿』『屍蘭』『無間人形』『炎蛹』
『氷舞』『灰夜』 『風化水脈』 『狼花』
に続く、シリーズ10作目ですねぇ


個人的に、このシリーズは、
約2年前に、1作目『新宿鮫』に出会い、
それから9作目『狼花』まで、
ひたすら一気読みしたのを思い出します・・・

また当時、一気読みしてた時には、
今作『絆回廊』も出版されてましたが、
文庫されるまで待とう、なんて思ってましたけど、
結局、ハードカバーで手を出しちゃいましたねぇ

久しぶりの新宿鮫シリーズ、
とっても楽しみに読み始めた次第で



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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
「まったく、新宿って街は妙なところだ。
ばらばらに飛び散ったもんが、
いつのまにかまた集まってきちまうのだからな」
巨躯。凄味ある風貌。暴力性。群れない──。
やくざも恐れる伝説的アウトローが
「警察官を殺す」との情念を胸に
22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。
その大男を阻止すべく捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。
しかし、捜査に関わった人びとの身に、次々と──。
親子。恩人。上司。同胞。しがらみ。恋慕の情。
荒ぶる男が帰還し各々の「絆」が交錯したとき、人びとは走り出す。
累計600万部突破「どの作品から読んでも大丈夫。ハマる」
人気シリーズ第10作。
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みかん的評価:
(みかん的評価についてはコチラ)
面白い
構成、展開、緊張感、迫力、結末、
もう、完璧ですね
今回の物語の外郭が全て出揃い始める、
中盤以降の展開には、
息つく暇も無く徹夜本必須の作品ですねぇ
シリーズが長くなればなるほど、
マンネリ化して、毎度の展開と、
飽きられてしまう作品ってのは多いと思いますが、
この新宿鮫シリーズには、
そんなことは全くないですね
前作『狼花』では、ライバルと呼べる仲間との決着があり、
今作でも、作品の主要人物のとんでもない結末が待ってるのですね
10作目にして、第1部の完結といったところでしょうか
シリーズファンの私としては、ホント驚愕の展開でした・・・
なので、シリーズ作品で基本どの作品から見ても、
楽しめる作品ではあるのですが、
やはり共通して出てくる人物があり、
これまでの事件(作品)通して深まってきた絆を知って、
今作を読むのと、知らずに読むのでは、
衝撃があまりに違うと思うので、
億劫でも、シリーズを読破して今作に行き着くのが一番でしょうね
ま、どの作品も秀逸なハードボイル作品なので、
きっと後悔しないでしょうけどね
また、衝撃の結末に向かうまでの、
話の展開も、ホントに秀逸
単独で捜査を始める鮫島が、
ジワリジワリと殺人を企てる人物に迫る展開やら、
逆に、警官殺しを成し遂げようと、無法に突き進む大男、
そんな2人の間に見え隠れする、謎の凶悪組織・・・
誰が一番先に『詰み』に行きつくのか・・・
ホント読んでて、ハラハラ・ドキドキが止まらないってやつです
更に、何度も描いてますが、
とんでもない結末なのですが、
物語が、全て完結してないってのが、今作のミソって感じですね
第1部の完結と供に、新宿鮫、新章の始まりって感じです
きっと、シリーズ続編が出ると信じて、
次回作がとっても楽しみです
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131.亡命者 ザ・ジョーカー
95.ザ・ジョーカー
36.狼花
34.風化水脈
32.灰夜
30.氷舞
29.炎蛹
28.無間人形
27.屍蘭
24.毒猿
23.新宿鮫
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| 大沢 在昌 | 23:41 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑