【小説】覆面作家/折原 一

297.覆面作家/折原 一
ホラーゲームの後は、
ホラーミステリーってね

みかんの今年の秋の夜は、毎日がホラー祭りでありましたな

といっても、今作はホラーといっても小説

更に、作者は折原 一さん

個人的には、作品を読むのは2作目になりますが、
(過去に読んだ、折原 一さん作品は記事最下部のリンクよりどうぞー)
折原 一さんといえば、『叙述トリック』

いかに読者を欺こうかと、驚かそうかと、
試行錯誤された作品が多く、
そのために、小説自体も、かなり変化球的な作りになってたりですが、
まぁ、そんな今作も作風が惜しみなく出てる一作で

なので、作品紹介でも『傑作ホラー』なんて書いてありますが、
正味、ミステリー要素が強い作品でありましょうね

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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
顔に白頭巾をかぶってひたすらワープロを打ち続ける男。
行方不明だった推理作家・西田操は七年ぶりに帰還して、
長編『覆面作家』の執筆にとりかかった。
それが、増悪と殺意の渦巻く事件の発端だった。
劇中の小説と現実が激しく交錯し、
読者を夢魔の世界に誘いこむ、傑作ホラー。
真相は覆面作家だけが知っている。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
先に書いたにように、
かなりトリッキーな作りになっており、
覆面作家という小説内に、
覆面作家というタイトルの小説が描かれ、
その内容と平行して、
現実の作者にも、小説に書かれた内容と同じような現象が起こる。。。
という、劇中の小説があり、2重構造といいましょうか、
解りやすっく何かあるという作り

更には、覆面作家というタイトルの作品を執筆している、
作者自身も、過去に起きた事故のせいで、
全身火傷で、実際に覆面をしているというところもミソでありまして・・・

現実と仮想(小説)が入り組み、
劇中作の『覆面作家』の作者も覆面をしているために、
真実の作者は誰なのかも、
2重3重での罠がありまして・・・
これを、叙述トリックと言っていいのかナゾではありますが、
単純に解りにくい作品かなと

もちろん、
そんな構造になってるにも関わらず、
(いや、なってるからこそ?)
展開はコロコロと変わっていき、
先が先がと気になる作品になってるのは、流石の筆力

作品を読み進めてると、
劇中作の覆面作家が描かれた後に、
現実世界の物語が小説内と同じ事が起こるという怪現象が・・・展開なので、
読者は、
起こりうる未来を読んで、現実世界ではどうなる

という読み方となるのですが、
この作りに、ワクワクして読み進めてましたねぇ

『叙述トリック』の折原 一さんですから、
その読ませ方が、実際の時系列ではどうなのかなんて、
考え始めると、完全に術中に嵌っていくのだろうなぁー

なんてのも思ってましたね

まぁ、しかしながら、
正直、結末(真相)に至ったては、
私では、全てが理解・納得

見たいな事には、なりませんでしたね

これは、単純に私が作品の真相を理解できなかっただけなのですけどね

私には、ちょっと捻りが強すぎましたかね

ラストだけ、2・3回読み返して少し理解したかなぁー・・・ってね

しかしまぁ、
作風自体は大好きですし、面白い

まだまだ、他のたくさんの作品を読んで、
折原ワールドに嵌っていきたいと思います

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みかんの折原 一
210.【小説】黒い森/折原 一 (2014.12.30)
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