【小説】砕かれた鍵/逢坂 剛

275.砕かれた鍵/逢坂 剛
いやはや、
みかん日記、ひさびさの読書感想日記になりました

もちろん、活字中毒症状は現在進行形でありまして、
夜な夜な読みふけってる訳でありますが、
なかなか、記事にするタイミングを見失い、
今作『砕かれた鍵』も読んでから、
約一ヵ月は立つであろうタイミングでの、感想記事になってたりで

てことで、ウル覚え感想記事になっちゃいますが、
悪しからずー

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
警察官が関連する事件が続発した。
麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補と
その同僚の巡査部長が射殺され、
麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。
何か 巨大な陰謀が警察内部で進んでいると踏んだ
警察庁特別監察官の倉木尚武は、
復讐に燃える美希、探偵となった大杉らと共に、執念の捜査を開始する。
そして “ペガサス”という名の謎の人物にゆき当たるが…。
シリーズ第3弾。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』
に続く、MOZUシリーズ第3弾

となる、今作

3作品続けて読んだ訳ですが、
いづれも、激走(暴走)展開の物語ですね

主役の3人、
『倉木』『大杉』『明星』という主要キャラがいるのですが、
毎回、その立場が変わってるというね

今作でいえば、
大杉は警察官をやめ、個人探偵に、
倉木と明星は結婚して、子供までいるという、
シリーズを1から読んでる読者からすと、
出だしから驚きのキャラ転換

まぁ、前作『幻の翼』の結末からの続きとして考えれば、
無理のある展開ではないのですけど、
3作目となり、固まりつつある、
キャラクターの立場をぶち壊す始まりは、
なかなかの物だと感じてしまいますね

しかしまぁ、ぶち壊し展開はそれに留まらないのが、
恐ろしの今作『砕かれた鍵』

倉木と明星の結婚&出産(子供)という、
出だしのハッピーセットが、速攻で砕かれてしまうというね

先に激走あとに(暴走)と書いたのは、
この事でして、
シリーズ1作目・2作目の凶悪事件を経て、
結ばれた二人とその宝(子供)が、
有無を言わさず、殺人事件に巻き込まれるなんて



これが、序盤だけの展開ですからね

今作の事件の始まりに、
ココまで世界をぶっ壊していくなんて、
暴走であり、暴挙でしょう

逢坂 剛さん恐るべしです

もちろん、
そんな助走なしの大暴走発進ですから、
今作も、読者側である私も暴走一気読みですよねぇ

先にキャラ転換と書いてますが、
初回からだと立場は大きくみんな変わってますが、
個性はやはりそのまま

3人はそれぞれに、それぞれの立場で事件を追い、
真相を突き止めるという流れも、
やはり面白いの一言

そして、たどり着く結末、
決着の場面で、
また、やってくれちゃうというね

それは、大暴投じゃないかという結末を準備してくれちゃってまして

主人公は主人公じゃないのー

それは、漫画だとタブーであり物語が成立しなくなるじゃないのーー


みたいなね

ネタバレを控えてるので、
へんちくりな感想を書いてる感じになってますが



いやはや、
もちろんMOZUシリーズは今も続いており、
今作の続きももちろんあるので、
どう続いていくのが、とっても気になる所



次回も、楽しみであります


~~~ 逢坂 剛関連記事 ~~~
273.【小説】幻の翼/逢坂 剛 (2016.4.29)
272.【小説】百舌の叫ぶ夜/逢坂 剛 (2016.4.19)
最後まで読んでくださりありがとうございます。
よろしければ、ポチッと応援ヨロシクお願い致します


| 逢坂 剛 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑