【小説】消失グラデーション/長沢 樹

277.消失グラデーション/長沢 樹
長沢 樹さんは、
初読み作家さんですねぇ

今回の『消失グラデーション』が
デビュー作でして、
第31回横溝正史ミステリ大賞を受賞するという、
華々しいデビューをされた期待の(?)作家ですよね

また、
『あっと驚く衝撃結末

という前評判も聞いており、
期待値大で手に取った次第でして

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ストーリー紹介 (BOOK紹介より)
私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、
ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。
康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、
少女は目の前から忽然と消えた。
監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。
複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。
繊細かつ大胆な展 開、“真相”の波状攻撃、
そして驚愕の結末。
最先端で最高の青春本格ミステリ、
第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
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みかん的評価:







(みかん的評価についてはコチラ)
おおお

個人的には、久々の叙述トリック、
どんでん返しでしたね

いやー、見事に騙され気持ちよさすら感じる読後感

やっぱり、
最後にズデーンとひっくり返される、
どんでん返し物がやっぱり好きだなぁー

と、思い出さしてもらえた一作でしたねぇ

と、とっても楽しめた一作ではあるのですが・・・
まぁ、ミステリー通には、
やや物足りないでしょうねぇ

てのも、私も、それなりな本読み人間である自負しとりますが、
これまでに、コレ系(どんでん返し系)のレジェンド達を読んでますからね。。。
『イニシエーション・ラブ』『ハサミ男』『十角館の殺人』などなどね

様々なシチュエーションによる、
様々なパターンの返しを読んでしまってますからね

やはり、作者の長沢 樹さんも、
そういった作品ありき(知って)書かれてると思うのですが、
どーしても、複雑かつ、かなりトリッキーな構成で、
読者をだます、というか、楽しめる作品にしようとしてるって感じですかね

要は、
すっきり騙されたというより、
そりゃ無いんじゃないかーーい

と、ツッコンでしまいたくなる返しっぷりでありましてね

ま、簡潔いうと、その名前と言動と行動とでソレって・・・
卑怯ですかねぇ

なーーーんて、作品にいちゃもんつけてますが、
よくある『読者への挑戦』ってやつで、
作者の仕掛けを看破してやろうという、
気合の入ったミステリー読みじゃないので、
やいのやいの文句を言う資格なんてない私なのですがね

普通に最後まで、楽しく読ませてもらって、
事件の真相にしても、
作品に隠された中核のトリックにも見事に騙されて、
やっぱり、どんでん返し物は面白いと実感できて、
良い作品でした


いやー、ココまで書いて読み返すと、
言ってる事が支離滅裂感想文ですが、
これが、みかん品質感想文で

あしからずー



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| 長沢 樹 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑